「私も……。」



私は恥ずかしくて俯いた



「なら俺は学校を辞める。」


「えっ!!なんで?」

私が勢いよく顔をあげると優しく笑う先生の顔があった



「ただ辞めるんじゃない。夏川、俺と付き合おう。」


「………え。」


先生は真剣にそう言っているみたいだった


「今の俺は学校より夏川が大事だから。」


手を握られて真剣に言われてとても嬉しかった


まるで夢をみているようで



でも、正直にうなずけないよ…




「ねぇ、先生。なんで辞めるの?」



「なんでって、このままじゃ俺たち離れるだろ?」



「そう言ってくれるのは嬉しいけど、私はそんなの嫌なんよ。」



「なんで?」



「私の好きな人は先生なのに先生らしくなくて、いつも生徒と楽しそうにしてる人だから。そうじゃない先生は嫌。」



「でもっ…」



「私、わがままだから♪」



先生の発言を遮ってそう言った


自分でもわがままだと思うよ



「はぁ…。ほんと、わがまま。」



少し呆れたように笑う先生はやっぱり私の好きな先生で、他にはいないだろうな




「夏川は俺にどうしてほしい?」


「わがまま聞いてくれる?」


「俺に選択肢ある?」


「ない!!」


話してるだけでこんなに楽しくなるから




もう少し待っていよう?




その時が来るまで…