しばらくあるいくと
いつもの…あの交差点のところでみんなはバラバラの方向にかえっていった。


私はみんなが遠くなるまで
バラバラの方向に進むみんなに
手をふりつづけた。



……………………。

そしてみんなが見えなくなった
交差点に残されたのは
私と…純くんの2人だけだった。



………………。
少しだけまだ気まずくて私は前を向いたまま話始めた。


「え……と……今日で最後なんだね。こうやって帰ったりするの。」

「はい。そうですね……」

……………。

「………あたしさ、純くんと仲良くなれて本当によかった……」

「………俺もですよ…??…」

………………。


「……先輩ボタンいりますか??」

「え??…うん……でも………いいの??」

「はい!」

純くんはそういうとブレザーのボタンをとって私に手渡してくれた。

…どうしよう。嬉しすぎる…

…あ、やばい。泣きそう。

私は目に涙をためたまま
話を続ける。


「純くんが家族だったらずっと一緒にいれるのにね…」

「……はい……」


…………………。
また沈黙が続く。


…よし、言おう。

私は少しだけ歩くスピードをゆるめて
大きく息を吸った。