「奈菜かあき??時間ないから急いでくれる??」


「はーいっ!!じゃあじゃんけんで決めますっ」
奈菜は先生の言葉にそう答えて
また私に耳打ちをした。

「じゃんけんで負けたらちゃんとゆってね。
じゃあいくよ!!
じゃんけん…ポンッ!!」


奈菜の呼びかけに
急いで出した私のては
パー。

それにたいして
奈菜はチョキ。


……って、あたしのまけじゃん!!


「ね、ねぇ奈菜…あとでちゃんと告るから…「だめっ!!」


「う、ゔぅー………」

私は小さくうなって
立ち上がって話しはじめた。


「…え、えっと…なにゆっていいかわかんないんだけど…みんなと演奏できてよかったです!!
それで……」

1、2分話したとこれでもう言いたいこともなくなってきて、

ふと横目で奈菜をみると
「いけっ!!いえっ!!」
と口パクでいっていた。


くっと決意をして前を向く。

「え…と………知ってるひともいると思うけど……あたしは…
純くんのことが……ずっと……
大好きですっ!!」


あぁあ
ゆっちゃったよ………。