私の頬を次から次へと涙が伝う…
……
………「あっ…せ、先輩…??」
顔をあげると同じ吹奏楽部の1つしたの後輩でサックスを吹いている黒沢純くんがいた。


私はあわてて涙を拭いて
何事もなかったかのように前を向いた…けれど目が赤くなっていたらしく、
「どうしたんですか!?」
と、きかれてしまった。


そのとき純くんとはあまりしゃべったことがなくて、
ほぼ初めてしゃべるようなものだったから逆に理由が話しやすかった。


そして純くんは私が一番欲しかった言葉をくれた。

「先輩のせいじゃないですよ。
先輩がきにすることないです。
それに先輩にはもっといい人が現れますよ(^o^)」って。

それが私には嬉しくて、暖かく感じてー…


私は純くんとバイバイをしたあともう一度一人で泣いた。


心につまっていた氷が溶け出すように私は泣いた…