それから数十分。

私は靴箱の前の廊下の壁に
よりかかって
まだ部室にいる由奈を待っていた。


…由奈おそいなぁ…



そんな風にして一人で
廊下の壁によりかかって座っていると
純くんと遊びにいった思いでとかがよみがえってきて…

あぁもう。

ほんとに好きだったのになぁ……

私は由奈が戻ってくるまで一人でうずくまってひたすら泣いた。




「あきー!!おまたせっ大丈夫??」

「…うん、大丈夫…だけど何してたの??」

私は涙をふいて立ち上がりながらいった。


「え…と…純くんと話してた。」


その言葉に
私はせっかく歩き始めた足を止めた。

「純くんは…なんかゆってた??」


「なんかね……純くんはあきと元カレとのことも知ってるし…俺じゃだめなんですって…俺よりいい人がいるって………」


な、なにそれ…

あたしは恋が多かったから
この本物の好きが信じてもらえなかったの??

私はいままでの恋
すべてをいつも以上に後悔して
全否定したくなった。


「純くんじゃないとだめなのにぃ…………や、やっぱり聞きたくなかったよぉ…」

帰り道中ずっと
私は駄々をこねるようにして泣いていたんだ。