それから10分後ぐらいたって
部室のドアが勢いよくあいた。


「あきっ!!!ちょっと来て!!」
由奈はそういいながら
私の制服の袖を引っ張った。


「ふぇっ!?なんで!?」

「あーもぅ。
純くんが告白の返事するって!!」

…………え??
やだやだ、聞きたくないっ…

返事なんてわかりきってるじゃん…………

「やだ!!いかない、聞かないっ!!
まだ聞きたくないよぉ……」

私は必死に抵抗した。




「いま聞かなくても、答えは変わらないとおもうよっ!!!!!」


…あ…………
変わらないんだ。
あたしがこれから
どれだけ頑張ったって
変わらないんだ……………


「ん…わかった。
行くよ………………」


だってちゃんと聞かなきゃ
いけないんでしょ??


私は深呼吸をして
部室を出た。