その日は1日ケータイが手放せなかった。
ご飯を食べてるときも、
お風呂に入ってるときも
ケータイが気になって仕方なかった。



……なのに返信は来なかった。


それどころかその次の日も、
その次の次の日も返信は来なかった。


…そんな風にされたら
答えなんか聞かなくてもわかっちゃうじゃん。


それでも私は彼を嫌いにはなれなかったんだ。
…仕方ないじゃん??
どうしても純くんがいいんだもん。

カラオケでこんなに緊張してたのはじめてだし、
無理して力がはいったまま歌って喉痛めたのもはじめてだよ。

そんなしょーもない“はじめて”からも“好き”を実感してしまうんだ。




それからもいままで通り
廊下や階段ですれ違うだけで
ドキドキしてしまうような日々が続いたんだ。