足がガクガクするくらい
急いだかいもあって門限ギリギリに家についた。
「だだいまぁ」
「お帰りっギリギリじゃん」
そういって母はいたずらに笑った。
あ、よかったぁ…お母さん機嫌いいじゃん♪
…………………………………………って!!
…あたしなんか忘れてる……
純くんに告白の返事聞いてないじゃん!!
私はあわててケータイを開いた。
そして
『ねぇ、告白の返事聞いてもいいかなぁ??』
と打ち込んだ。
ドキドキして指が震える。
私は震えた指で送信ボタンを押した。
だっていま聞かないと
受験勉強に集中できないんだもん。
勉強を始めようと机に向かっても
私の頭のなかはあっという間に純くんでいっぱいになって
受験勉強どころじゃなくなっちゃうんだもん。
だから私は震える手を押しきって送信ボタンを押したんだ。