「あきー!?晩ご飯はー??」

部屋のドアの外から母の声がする。

「きょうはいらないやーっ」


さっきまですいていたはずのお腹はひたりととまり今は何も食べる気にはならなかった。


あぁ、どきどきでお腹いっぱいになるんだなぁ……


そんなことを考えていて少しおさまっていたドキドキが
手に握ったケータイの振動とともに再来してきた。


サブディスプレイには“純くん”の文字。


私はすかさずケータイを開く。


『本当にビックリしました!!
わかりました、考えておきます。
まだ友達がいいならいいですよ(*^□^*)』

彼のメールの笑った顔文字に
なんだか安心して涙腺が緩んだのか目から涙があふれた…



あ、報告しなきゃ…かな??

私は再びケータイを開いて由奈に電話をかけた―…