用を足してトイレから出てくると、「ほのかちゃん」と呼びとめられた。 声がした方を振り返ると、てるやくんが待合場所の喫煙コーナーから、手を振っていた。 てるやくん、煙草吸うんだ、意外。 しきりにおいでおいでをするので、仕方なくそちらへ向かった。 「悠斗、乱れてたろ?」 ニンマリ笑って言い、口から紫煙を吐き出した。 この感じ、どうも苦手だ。 「うん、最低。 ドン引きなんですけど」 本音で答えた。 あんなもの見たら、百年の恋も冷める。 でも、私の恋は千年の恋だから、冷めないけどね。