それから二人でお喋りしながら学校に向かった。 「詩乃。 京真くんと二人で登校ですか!付き合ってんの?」 な! 「付き合ってません!」 ニヤニヤしながら話しかけてきたのは親友の麻(あさ)ちゃん。 私が京真くんを好きって知ってる唯一の人。 てか、京真くんが私と付き合うわけない。 だって…。 「京真、遅かったねぇ。美由(みゆ)心配したんだよぉ。寝坊した感じぃ?」