「ぐぁ〜気持ちい〜!」 このクソ寒い中、私のワガママを聞いて、またオープンカーにしてくれた路木さん。 酔っ払ってる私には冷たい風が心地よくて、 緊張から解き放たれて、やっと息ができた感じ。 「あー空が広ぉい!」 頭上には夜空、 過ぎる景色は東京の夜景。 「芳乃ちゃん、このまま海でも行こうか。」 「海っ!いいですねぇ〜!」 私は、空へ両手を伸ばしながらテンション高く答えた。 「朝日を見に行こうよ。」 「それ、サイコー!ドライブですねっ!」