恋するマッシュルーム



「ハイどうぞ、ベニテングタケさん。」



ドンっと目の前にコーヒーを置いてやる。



『…あ?今何つった?』



いつもと違う名前で呼ばれて不意をつかれたのか、怪訝な顔を向けて来るコーヘー。



「別に何にも言ってないよ、それよりコーヒーが冷めないうちにどうぞ、ニガクリタケさん。」



『…あ゛ぁ?』



またもや別の名前で呼ばれて更に不快感を顔面に表すコーヘー。


まあまあそう怒るなよコーヘー君。


チミの仲間の名前で呼んでやってるんじゃないか。