心 [短編]

目を覚ますと、私は知らないベッドの上にいた。


この独特の嫌なにおいは……


「――病院?」


すると、さっとお母さんが私の視界に割り込んできた。


「大丈夫!?痛くない?」


そこで落ち着いて見てみると、私は右足にギブス、頭に包帯を巻いていた。


――お母さんの話によれば、私は倒れた時に車に跳ねられたらしい。