「あ、はぁ。
自分は城山です」
と一応名乗っておいた。

「それじゃあ、降りて下さい。みんなもう、結構揉めてるみたいですから」
と、島田はそれでいて
冷静に言った。

「まぁ、あんな事があったしね」

「城山、とやらか。あんたは、その事について 三波のせいです
て言っとけ。まず大丈夫だろ」
と、三波が運転席から降りて

反対側のドアから、声を掛けて来る。

「だ、大丈夫なんですか?」
と尋ねると

島田は笑いながら、城山に耳打ちした。