玄関の前で無言のまま立っている高田と私。 これからどうしろって言うのよ…。 高田と行く場所なんてないし。 デートしたことにして、ちょうどいい時間になったら帰ろうかな? いや、うちの母をごまかせない… どうしよう… 私がブツブツ声に出して言ってると 「さっきから何ブツブツ言ってんだよ。行くぞ」 と高田が言って私の手を引っ張り歩き出す。 「ちょっ…ちょっと!」