「今日は、もう帰ります」 それからしばらく。 辺りが暗くなってきた頃、早乙女が帰った。 「何か… 早乙女、いろいろあんだな…」 1人で勝手に分かった気がしてた。 本当は、まだあんなの序の口だったってことも知らずに。 でも、このときはまだ、幸せだった。 「俺…まじで告ったのか…?」 自分がしたことが頭に残る。 俺の中で、早乙女の存在が大きくなっていった。