4月―――――・・・


「おい、本当に行くのか?」

「うん!お父さんは、ゆー君をよろしくね!」



そう言って、腰まである髪を

同じ髪色のカツラで隠し

制服を着る



「・・・グズッ」

「なーに泣いてんの!パパ!!」


バン!と思い切り背中をたたく


「だっでぇ~怖いじゃないかぁ!可愛い娘が男子校へ行くなんてぇ!!」

「何をいまさら!とゆうか、これから私は“双子の弟の裕一”になるんだから」

「・・・あぁ!気をつけてな、菜緒!!」