二人で話しをしているうちに教室についた。

1年の教室は、学校の4階で学年が上がるごとに下がるしくみだ。


「じゃ、一応ここまでということで。
 教室にも着いたことだし、入ろ」

「そうだね、入ろうか」


二人は話をやめて、ドアに手をかけた。



ガラガラガラ・・・




教室のドアを開けて、二人は教室へと入っていった。


教室には15名ほどのクラスに人がいた。

1クラス30人なので、約半分の人数が登校しているようだ。

「私はもう席に行くね」


私は綾斗にそう言うと、自分の席に向かった。
あれ、由香はまだ登校してないんだ・・・・。
今30分だから間に合うとは思うけど、何か心配だな。
同じ通学路なら毎朝一緒にこれるけど、途中からだし・・・。


などと考えごとをしながら、席についた。

すると、

「おはよう、黒川さん」と声がした。


「おはようございます・・・。
 えっと、名前聞いてもいいかな?
 初対面だし」


亜美の前に二人の女子が現れた。