「……んっ…あ、さ?」 上半身を起こし、目を擦りながら思う。 …ああ、昨日は―――… ソファーで寝ていたワケを思い出した。 寝室をそっと覗いてみる。 …いない… ベットの中は、もぬけの殻。 まるで始めから誰もいなかったみたい。 お礼の1つくらい言ってくれても良いんじゃないかな… なんて、思ってもしょうがない。 相手は、もういないのだから。 取り合えず、私は朝食を作ることにした。