コウの部屋を飛び出す私。


後ろから追い掛けてくるコウの足音。


もう何回目だろう?何十回と繰り返してる。


「カナ!」


後から腕を捕まれる。


「カナ、本当にゴメンね。
明日はホント大事な日なんだ。
明後日は時間空けるようにするから。」


私だってホントは分かってる。

でも簡単に許せないんだ。


「あ、カナが行きたがってたあのお店行こ。
俺予約しとくから。」


「ホントに?」


「うん。明後日は絶対予定入らないように。」


「わかった……」