私は腕を掴まれたまま 廊下を歩いていく。 ん?あれ――? みっくんの手、震えてる? 「花ちゃん……ごめん」 「へっ?」 振り返ったみっくんは 凄く弱々しい顔をしている。 「野崎先生に あんなこと言っちゃって もしも後でまた呼び出されたたら」 本当にみっくんて 変な所が大胆なんだから…… 「じゃあ、そうならないように 一緒にいっぱい勉強しないとだね」 「一緒に?」 「うん、一緒に」 そうやって言って2人で笑った。