side真希



「和斗…?」


店を出たところで和斗に声をかける。


「何?」


この声完全に怒ってる…


「ごめんね」


「何が?」


「だから…和斗以外の人と話して」


「ふーん」


それっきり黙ったままだ。


分かってる。

和斗が何を考えてるのかは。


私と和斗は同居している。
だから勿論帰る先は一緒。


怖いのは帰ってからだ。