「あれでしょ。 学校の話でしょ。」 僕が言うと思い出したような 顔をした。 「そうよ!そう! あの頑固親父っ。 私は学校行きたいのっ!」 彼女は学校に行けない。 車椅子なのだ。 下半身がすべて麻痺していて 動けないのだ。 それに昔から体が弱く すぐに倒れてしまうため 学校には行けない。