「うぇーさすがにこの距離人間一人おんぶして運ぶのはキツイもんがあったな」
「もっと頑張んなよ、歌己ちゃんの眠りを妨げないでよね」
「おめーに言われたくねぇーよ」
お前はほんとにわがままだよなと歌己ちゃんをおんぶしたままマンションのエレベーターに乗り5階のボタンを押す。
歌己ちゃんここの5階に住んでるんだ
なんだか新鮮な気持ちだ、俺今から歌己ちゃんが毎日居る所に行こうとしてるんだと胸がほわほわする、歌己ちゃんの一大事なのに。
「少し緊張する」
「大丈夫だろ?歌己、部屋はかなり綺麗にするタイプだぞ?お前の言うばい菌どーのこーのはまぁ大丈夫だろそんな緊張すんなよ」
「違うよハゲ」
ぽーんと軽快な音を鳴らし開くエレベーターのドア
新井の後を着いていく
「ん?」
足を止める新井に不思議に思い新井を見ると、新井がとてつもない顔をしていた。
人間はこんな顔もできるんだなと人間の新たな一面に感動していると静かなマンション内でカチカチカチャンと響く金属音、その音は少し先から聞こえてくる、自然に俺の目は音の正体に視線を向けていた
「あれぇ~?」
・・・・・・・・なんか居た
「おい、何してんだ・・・・おめぇ」
新井はすでに正体がわかったみたいでいつもより声がとげとげしい
「?・・あっ何々!?みんなして!?というかそれ歌ちゃん?まさか!?嫌がる歌ちゃんを!?ダメだよそれーさすがに犯罪だって~ポリスに捕まっちゃうよ?☆」
一生懸命歌己ちゃんの部屋であろうドアをこじ開けようとしていた奴の言葉に新井はポカンとしているけど俺は言わせてもらうよ。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・あんたがね」
