女子高生化と化した馬場ちゃんとその場でさよならし、部室の向かって動く私と部長の足。
部長は私の服の端を握りしめて少し斜め後ろを着いて来ている、というかなんで私は帰らず部室に向かっているのだろう?と疑問を感じる。
でも、それは、私も少なからず安心してしまったから・・・・だろうか
懐いていた犬が急にご主人様を変更しました。みたいな感じ・・多分そう・・ただ私はその部長の行動に自分が思っていた以上に傷ついていたみたいだ。
私をコンクリートに押し倒して大泣きしながらも好きだと言ってくれた部長に嫌われたわけじゃなかったんだと、その安心感から思わず泣いてしまうかと思った、だが私の涙は一滴も出なかった。
部室に着くやいなや部長はウサギみたいな赤い目でコーヒーを入れ始めた、ちゃんと私の分はあるんだろうな。とさっきぶつけた部分がを押さえる、頭が中が混ざる様な違和感を感じるからだ意外に強く打っていたのかな。
「熱いから気を付けてね?」
初めて会った時には想像つかないくらい甘い優しい声をその口からこぼす部長を見る、なんて気持ち悪いんだ私と頭を勢いつけてテーブルにぶつける、頭打っておかしくなったのか?
ちょ!?歌己ちゃん!?と慌てる部長の声に瞼を皺ができるほどギュっと閉じる、こんなのダメだこんな気持ちいらないと心の中で言う、きっと声に出していたら大声だった。
「ね!!歌己ちゃん!?」
ああ、もう・・・・部長うるさい黙れ
「・・・・・・・だから言ったんだよ俺は」
「そんな事より早く歌己ちゃんの家教えなよ殴るよ?」
「おお、強気だな!殴ってみろよ」
「手首折れるから嫌」
「骨粗しょう症かお前はどんな骨密度だよ激弱じゃねーか」
「大きなお世話なんだけどほっといてよ」
歌己ちゃんが急にテーブルに頭を打ち付けて、ちょっと引いていたら、どんなに呼びかけても歌己ちゃんからの反応が返ってこなくていつもなら心臓えぐるくらいの殺傷能力付きの言葉が返ってくるのにと不思議に思っていたら、歌己ちゃんは赤くなった額をテーブルに押し付けたまま気を失っていて・・・・・・歌己ちゃん馬鹿だなぁ。
とにかく歌己ちゃんを家に返そうかと行動に移すも家を知らない俺は、自分の携帯電話帳から新井 健人を探しだし今に至る。
歌己ちゃんの家に向かう新井の背中でぐったりとしている歌己ちゃんを見る。
「あんたはこうなる事がわかってたみたいな言い方だね」
「わかってたよ、最近のコイツを見てたからな心配してるこっちの身にもなれってーの、だからさっさと仲直りしろって言っただろ。歌己は少しでも仲のいい相手とこうなると精神的に一気に体調崩すんだよ小さい時から変わんねぇ」
分かりやすく俺のせいでこうなったと言う新井に少し笑え少し嫉妬あとはなんとも言えない気持ち。
歌己ちゃんに触れようとしていた腕を下ろしもう一度歌己ちゃんを見た。
