「ね、歌己」
「何馬場ちゃん」
「通り魔がね、現れたんだって」
「よくある事じゃん」
「この大学内でね、狙われるのは皆歌己みたいな背格好の女の子」
「七不思議か」
「襲われた彼女達は揃ってこう言うの《もうこの手は一生洗わない》と」
「・・・・・・どうしちゃたんだい」
「襲われた彼女たちは」
「ナナフシバージョンはもういいよ」
「そして彼女達は言うのです」
「あっ、続くのこれ」
しっかりしてそうに見えて馬場 望という彼女はたまに自分が話出した話から脱線する。
横でこの後のストーリーをどう持っていこうか?と悩んでいる。
「そして彼女達はこの世からいなくなった」
ついに彼女達がいなくなってしまった。
こりゃ、落ち着くまでそっとしておこうと思い前を向く瞬間馬場ちゃんが「あっ歌己」と言うと同時に視界が空いっぱいになった
「いだぁぁ!!」
後頭部に強い衝撃、今すぐに強打した部分を押さえたくて腕を上げようとしても上がらない腕、頬に生ぬるい水がポタリポタリと落ちて来たので雨?と仰向けになった状態で空を見ると空ではなく部長が居た。
久々に見た部長はホントに大学生かと思うくらい大泣きで、ぽたりぽたりと私の頬に次から次と温かい涙が落ちている。
「通り魔の斉藤先輩(ガード無バージョン)!!」
馬場ちゃんの大声にハッ!!となり部長を見ると
「ごめんなさい」と泣き続ける部長、通り魔事件に対してだろうか・・・
「ぅ、、うたこちゃん、、、ぉれ、、その、、、傷つけてごめんね、、、ぃっぱいで」
