歌己ちゃんにどう顔を合わせたらいいか分からず10日
歌己ちゃんとちゃんと話も出来ず10日
ついに歌己ちゃんは3日前から俺のところにも来なくなっちゃいました。
「(やばい!!このままだと)歌己ちゃんの記憶から俺がいなくなるんじゃ!?」
手足がガタガタと震え床にぺたんと座る
「忘れてた・・・お前も馬鹿だったな」
最近よく聞く声が聞こえ顔から手を離し上を見上げると、新井がいた。
「何?」
「何じゃない、なんでさっさと歌己と話しなかったんだよ。なんで悪化してんだ」
「・・・・・だって」
「だってじゃねぇ。俺はお前が傷づくのはぶっちゃけどうでもいい。が、歌己が傷つくのは許せねぇんだよ」
「歌己ちゃんが・・・・・なんで?」
「・・・・・お前それマジで言ってんのか?」
グイっと胸元から上に引き上げられる感覚がしてぅわっ!と声が漏れる。
俺の胸倉を掴んだ新井を見ると今まで見たことない怖い顔をしていて。
「・・・・・お前自分の気持ちばっか考えて行動すんじゃねぇよ、歌己の事ホントに考えてんのかよ?人と関わり持たな過ぎて感情に不備でもあんじゃねーのか?」
俺に不備なんて
歌己ちゃんの気持ち・・・
「10日も無視されりゃ誰だって傷つくんだよ普通、それが歌己でもな」
「・・・・・・」
「・・・・」
胸元から新井の手が離れまた床にすとんと身体が落ちた
そうだ、俺、自分の事が精一杯で・・・・
今まで1人でやって来れたのにそこに歌己ちゃんが入ってきて
寂しいなんて感じた事なかったのに歌己ちゃんが居ないだけで
違う人と仲良くしてるだけなのに寂しいって
この10日歌己ちゃんの笑った顔・・・・見てない
「(やばぃ・・・・・歌己ちゃんに凄く会いたい)」
謝らなくちゃっ
それから嫌わないでって
凄く、凄く大好きなんだよって
床に落ちていた身体を持ち上げて
急いでドアを開けて部室を飛び出す
早く
早く
会わなくちゃ
歌己ちゃんが本当に俺を忘れてしまう前に
「良かったの?敵に塩なんて送っちゃって?」
「もともとお前が意味もなく蒔いた種だろーが桐谷、それであの2人が傷つくのは意味がねぇ」
「新井君は男前だねぇ」
「今更気づいたか」
「でも俺の《ヤキモチあらら2人はバラバラ!!そこに現る王子キリヤ☆》大作戦が台無しなんだけど?どうする?コレ?」
「知らんがな、そんな大作戦」
