「・・・・・・・・(やっちゃった・・・)」
部室に着いた途端にしゃがみこみドアに額をあてる、ドアがひんやりしていて沸騰しそうだった頭がだんだん冷えると同時に溜息が漏れた、溜息つきたいのは歌己ちゃんの方か・・・いや歌己ちゃんならすでに溜息ついちゃってるだろうな。
ああ、もう。とドアにゴンっと頭を一度ぶつける
クマさん貰って嬉しそうな歌己ちゃん見てさ
キリヤっていうのはもう論外だよ
なんて言うんだっけこれ・・・・
「・・・・・・悔しんだ俺・・・・・」
独りで怒ってさ、歌己ちゃんは何事かと思ってるんだろうな
「・・・・・このまま消えてしまいたい(激汗)」
冷静に考えると俺凄く子供っぽい事してる!?
やばい泣けてきた、、あ、泣く
止まらずぽろぽろ落ちる涙を見て余計情けなく感じる
でもさ!歌己ちゃんもどうなのさ!
クマさんはもうこの際しょうがないよ、急に来たし!
でもあの人ってか桐谷だよ!
男を部屋に上げるのはダメだよね?!
俺の気持ちちょっとは知ってるはずだし・・・・
って歌己ちゃんには関係無い事なんだけどね・・・
ぽたぽたぽたとまた流れ出す涙
「ぅわぁ、余計泣けるからもう考えないようにしよ」
とにかくこの情けない体制を直そうと頭をドアから離す瞬間に額にガン!!と衝撃は走り一瞬意識が飛びそうになるのをなんとか耐える、何!?奇襲!?(歌己ちゃんの)
「おーい光!ドアの前になんか邪魔な物あって入れねー」
「俺だよ!!」
急いでドアの前から離れ額を押さえる
ドアが開き新井が悪い悪いと言いながら入って来たちっとも悪いと思ってないよこの人。
「ってあれ?お前何泣いてんだ?」
「うるさいなアンタには関係のないことでしょ」
「歌己と喧嘩でもしたのか?」
「うっうるさい!!」
「子供かお前は」
「子供・・・うっうる・・さ」
「え、ちょお前まじでどうした」
