「どうしたのタックル?」
「お前そのあだ名なんとかなんないの?まじで?、っとそうだ!昨日ゲーセン行ったら予想外の物が当たっちゃって笹倉前にコレ集めてるって聞いてたからさ、持ってきた」
タックルがほれ!と私の目の前に出したのは
「テディ!!嘘だろジョニーいやタックル!!貰っていいの!!」
枕くらいあるテディベアでこのタックルが持っているシリーズが好きな私のテンションがガン!!と上がる。
「でかしたタックル!!」
「ありがとうだろ」
「ありがとう!!」
「あー、コレ歌ちゃんの部屋にあったクマさんだ」
「うわ!!桐谷先輩!!」
タックルの後ろからテディをひょいと持ち上げたのは桐谷さんでオイ、気安くテディに触るなよと桐谷さんからテディをもぎ取るとあららと笑う桐谷さん。
「それにしても歌ちゃんの部屋にあったからまさかとは思ったけど・・歌ちゃんも女の子だねぇ、このクマさんがあれば歌ちゃんが釣れるって事か。フムフム」
「人を魚みたいに・・・って部長?」
「あら光君?武装無しなんて珍しいね?明日世界終わるの?」
横で大人しくしていた部長が私の服の裾をクンっと引っ張ったので部長見ると桐谷の口から嫌味が出たので睨むとハイハイと両手を上げた桐谷さん。
クイクイ裾を引っ張る部長に大人しく椅子に座ると午後の講義始まっちゃうんでしょ。と言われそうだった!と残りのうどんを食べ始める。
「タックル!!、、ありが、と!、、、こんど、、なんか奢るね!」
食いながら喋るなよといいながらじゃあなぁーと向こうに行ったタックルを見送りうどんを胃に流し込んでいると腕に抱きしめていたテディがひょいと浮いた。
取った相手は部長で、うどんのお汁飛んじゃうよと部長の横の空席にテディを座らせた。
「なんか嫌だなー」
「桐谷先輩\\\」
ちゃっかり望の横に座っていた桐谷さんがこちらをジトっと見た
「何がですか?」
「恋人みたいな事しちゃって気に入らないって言いたいの俺は光君に」
「・・・・なんであんたにそんな事言われなきゃいけないの?不愉快なんだけど?」
「桐谷さんも部長も喧嘩するなら外で拳で話し合ってきてくださいね」
私の言葉にうぐぅと黙る2人にふぅと溜息をつき最後に水を飲み干す。
