「あんたまたうどん食べてるの?よく飽きないわね?毎日うどんじゃない?どうせ家でもうどん食べてるんでしょ?栄養偏ってるわよ?」
「大丈夫だよ望ちゃん今日は肉うどんだもん」
「私は何に安心すればいいのかしら?肉うどんに?」
最近の悩みが私の食生活だという馬場 望といつもの食堂で昼食を食べていると私の横の椅子が動いたのでまた桐谷さんか懲りずに頑張るなこのドエムが!!と心で吐き平然と望との会話に戻ろうと前を見れば、望が口からエビフライを落とす瞬間でその顔は驚いた!!ホント驚いた!!って顔をしていた。何にそんなに驚いているのか、だって横はただの桐谷さんだ。と横に目線を向けると。
「・・・・・なんだ部長か」
部長がちょこんと座っていた。片手には栄養食のカロ○ーメ○ト。
まさかそのウサギのエサみたいなのが昼メシなんだろうか。
「なななな斉藤1,000杯!?」
「落ち着け望、そうだ彼は斉藤先輩だ」
いきなり言語障害に陥った望に正しい斉藤先輩を教え、部長をもう一度みるとカッチカチに身体を強張らしている。
それにしてもこれは確かに驚いた・・・・・・まさかマスクもゴーグルも手袋もしていないノーガードの部長を拝めるとは・・・
「部長・・・よくここまで生きてたどり着きましたね」
周りは周りで食堂内は部長の久々の素顔にざわざわしている、その原因である部長はいまにカ○リー○イトを粉砕させそうなぐらい手に力が入っている。テーブルがカタカタ鳴っているし凄い冷や汗だ。この人死にに来たのか?
「部長そんなに手に力入れると昼食が本当にウサギのエサになっちゃいますよ?」
こんな小さなクッキーみたいな食べ物だが部長の唯一の栄養分だと注意するとガチガチと硬直していた部長の頭がぐりん!とこちらに向いた。
「部長・・・赤い顔と冷や汗がいい具合にマッチングして気持ち悪いんですが・・」
「ぉ、俺も一緒にご飯食べてもいい!?////」
「ちょ、そんなに大きい声で言わなくても近くに居るんだから普通に話せ!!!」
横に居る私に大声で言うから柄にもなくビックリしてしまった。
部長はごめんなさいとしょんぼりしてしまった、めんどくさい。
望がどうぞどうぞ!!ととても良い笑顔で言うとありがとうと安心したようにへなっと笑う部長に食堂内がきゃあきゃあお花畑だ。
「部長一緒に食べるなら早くしないと午後の講義始まっちゃいますよ」
「あ、うん」
幸せそうにぺりぺりと符を開ける部長を見ていると笹倉ぁ!!となかなか仲のいい男友達のタックル(滝沢)がこちらに手を振っているではないか。
