カタカタとタイピングの音が静かに響く部室内
「ねえ、歌己ちゃん」
「何ですか部長、部長のコーヒー飲んだのは新井ですよ?」
「それじゃ、は!?飲んだの?あの人!?」
「犯罪者みたいな顔して部長のマグ(マグカップ)舐めまわしてましたよあの人。もうホントに消えてくれないかなあの人・・・」
「・・・・・」
「で?それではないみたいですが。なんだったんですか?」
「・・・・・へ?ぁ、ああ、あのね」
「予想以上のダメージ受けてますね部長、大丈夫ですか?」
「あ、ぅん。あの人の事なんだけどさ」
「新井ですか?」
「や、後輩の」
「ああ、結城くんですか、結城君なら今日は料理サークルでケーキを作るので後で行きますってメールいただきましたよその結城君がどうしたんですか?」
「めーる・・・・歌己ちゃんって・・・タイプなの?」
「はい?」
「後輩くんみたいなタイプ」
「結城くんってどことなく部長に似てて可愛いですよね」
部長の言いたい事は初めからわかっていたが、なんだか一人緊張してる部長が面白くてわからないフリをしてそう言えば、かあぁーっと耳まで赤くなった部長を見ておお!!心が躍った。
こんな所が結城君に似ているのだ、そこが可愛いなって本気で思うのだけれども。
「か、かわいいって。俺だって男なんだけぅぅ////」
最後なんて何言ってるのかもわからなかったがとことん照れてる部長。
赤くなった顔を両手で隠しているが、そのでかい身体でそんな可愛い仕草をされてもキュンともせず逆に可愛いでそこまで照れるか女子か!と思い笑ってしまった。
「・・・・・笑ってる歌己ちゃん・・・・もかわぃ・・ぃよっ・・・・まいったか/////」
ぽつぽつと頑張って言った部長の精一杯の仕返しに私はこう返そう
「そんなの当たり前ですよ」
