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―――
―――…結局




1日中『先生と同棲』の事が頭から離れず、家に帰ってもレポートが手につかなかった。

きっと今書いたら
タイトルは『先生と同棲』に
し兼ねない。




夜になっても
気持ちの整理が出来ず
気付けば10時近い。


早く寝て
頭をスッキリさせて明日考えようと思い、布団に入る。



…が



「眠れない…」



なんとなく
発作が怖い。

昨夜の今日だから
また起きるじゃないかって
不安になってるのかも…


仕方なく布団から出て
台所で水を飲み
また住所のメモを眺めた。



「先生の家…行こうかな」



さっきまで悩んでいたのに…
あたし、今
なんて事を…。







だけど…
発作が起きても
先生はいつもすぐ助けてくれる。


心配してくれる。



目を覚ました時に
すぐ側に来てくれる


あたしに気付いてくれる。




昨日の夜だって
不安だったから先生に電話した。

先生がいれば
安心出来る気がしたから…





そう思ったあたしは
メモを片手に家を飛び出した。




向かう先は
先生の家。