「姫仲、俺今日はやることあるから。悪いけど相葉と帰ってくれるか?」



「うん、大丈夫だよ。」



姫仲が「助けて」と言ってから2日がたった。


その2日間、休憩時間には毎回姫仲のところにいた。



もちろん、嫌がらせをしているやつを探すのも忘れずに。



「じゃあ、また明日な。」



「うん」と笑って手を振る姫仲が可愛くて、思わず俺まで笑顔になる。



相葉と2人で帰る姿を見送って、教室に戻った。






「晴、姫仲帰った。」


「あっそ。じゃあ行くか。」



晴というのは、俺の親友で、この学校1の問題児。


茶髪がよく似合うイケメンだ。



問題児であるこいつは、何故か、学校1の情報屋でもあるようだ。