「だーかーらー、あたしの体がゼリーなんだってば!! プルプルしてて美味しかったの!」



またこの子は…




「ふはっ……み、美海ちゃん…っはは……そのゼリー、何味だったっ?」




晴……面白がってんな。



「みかん味!!」



美海も美海で、真面目に答えんなっての……バカにされてんのに…←





「はぁ……なんか俺もゼリー食べたくなってきたなー…」



晴が笑い疲れてそう言ったとき



「ん、いいよ」




美海が腕を差し出した。




「「「え?」」」



俺も晴も奈々も、同じように聞き返す。




「あたしの腕美味しいから食べていいよ?」←



その言葉に、一瞬の沈黙…………そして理解した瞬間…




「「目を覚ませーー!!!」」

「あははははっ!!!」




俺と奈々が必死になる中、晴の大きな笑い声が教室内に響いた。






夢で見た彼女の体は


プルプルプルプル

ゼリーだった


…………らしいよ




(夢と現実の区別ぐらいしてくれよ!!)←
(あれ、あたしの体肌色だ)←
(当たり前だ!!)
(おかしいなー……)



夢の中の出来事を、現実の世界まで持ってきてしまったバカな彼女。



-END-