チャイムが鳴った。 「はい、席について?」 ふえー…可愛い先生…。 小柄な若い女の先生。 声も澄んでいていかにもモテそう…。 「せっ…先生が担任ですか!?」 「ごめんなさい、まだ秘密。始業式でのお楽しみです!」 ニコッと微笑んで人差し指を唇に持って行った先生に、 男子がメロメロになっている。 瀬川くんはどうなんだろう…? 前の席の瀬川くんに目をやると、机に突っ伏して寝てしまっていた。 ちょっと、どんな反応するかが見られなくて残念かも。