そうだ、次はあの本屋に行こう。 私のよく行くその本屋は、 品揃えが豊富とはいえないけれど、 マニアックな品が多く、私にはとてもありがたいお店だ。 店主のおじさんも、 とても親切にしてくれて、 入手困難な本を探してくれた事もあった。 あの人にも会わなくちゃ。 私は、また走った。 おじさんが、いつものように 笑顔で出迎えてくれた。 「ごめんなさい」 私はここでもそれだけ言った。 そして、また走り出す。