ふらふらになりながら、公園へ入った。 ベンチで少し休もう。 ……そういえば、この公園も 彼女とよく来た場所だ。 初めて出会ったのもこの場所で、 泣いている私に彼女は声をかけてくれた。 「どうしたの?」 あの時と同じ言葉。 その声に、顔をあげる。 彼女だ! 思わず私は立ち上がり、彼女に抱きついた。