ずっと泣いているあたしを前にして

ミカは口を開いた


「………馬鹿」


その声は普段明るいミカの声とは
思えないほど低く怖かった。


もう嫌われた。

あたしは
家族も友達もなくしたんだ。


そう思っていた時
またミカが話し始める…