何でも言うこと聞くイケメン、欲しくありません?



真っ赤になるインキュバス。


「ち、ちがっ、今のは!本当に腹なんか減ってないんだから。ささと食え!

お前、肉まん好きだろ……」



「なに、この万能悪魔!」


マジでツンデレになっちまったよ。


ツンツンしてたと思ったら、肉まん好きだろの部分を切なく言ってデレやがった。


「咲、お気に召してくれましたか」


「気に入ったもなにもど真ん中で萌えたよ!」


「なら、ツンデレを続行します。――おい、か、勘違いすんなよ。別にお前のためにツンデレになるわけじゃ」


「やめろ、その顔でツンデレになるな!」


イケメンツンデレ誕生。


悶えてしまう、こんな破壊力を持っていたなんて。


「因みに、ヤンデレにもなれる」


「分かりました」


そっちも分かるんかいっのツッコミパート2をよそに、インキュバスは立ち上がった。