梨沙と朝日が付き合って、もう1週間が過ぎていた。



梨沙はもう、普通に朝日と…仲良くできていた。


あたしはというと、あれから一夜と喋ってない。

目も合わせなくなった。


……それは一夜もだけど。


そのことにうっすら気付いた梨沙と朝日は、


“お昼ご飯は別々に食べよう?”


と言った。




梨沙に、一夜とのことを聞かれたけど、


『喧嘩しただけだよ』


って言って、ごまかした。



あれが喧嘩なのかどうか、わからない。

なんだったんだろう。


って、考えながらボーっとする時がたまにある。




そのくらい平和で、なにもなかったから、周りの目を見てなかった。



――それに気付かせてくれたのは、一通の手紙だった。