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「はい、到着~」


『今日はありがと、お姉ちゃん』



空はもうきれいなオレンジ色。


お昼を食べてから、お姉ちゃんと買い物したり、遊んだり…。


久しぶりにこんな楽しい1日だった。



「いいえ。また行こうね!」

『うん。それじゃ』

「じゃーね!」



あたしは、お姉ちゃんの車が見えなくなるまでその場に立っていた。





「お帰り」


『あ、ただいま』


家から出てきたのは翔だった。



「いい顔してんじゃん」


『何が』


いきなり“いい顔”と言われても…。



「昨日帰ってきたばっかりの時、変な顔してた」


『何それ、嫌味?』


今度は“変な顔”って…。



「そうじゃなくて。帰って来た時、変なふうに笑ってた。特に梨沙の話しの時」


『あー…』


やっぱ家族にはばれちゃうかぁ…。