政宗が戻ってきてからも、政宗の奢りだからと、お腹がはち切れんばかりに深幸はお寿司を食べた。
帰りぎわ、大将がまたおいで、と笑っていた。

「結構食ったな」

政宗に言われて、深幸は少しやり過ぎたと後悔しつつ頷いた。

「だってあれだけ待たされたし、恥ずかしい思いもさせられたんだもん。食べなきゃやってらんない」

言うと、政宗は笑った。

「仕事が押したのは俺のせいじゃない。が、待たせたのは事実だし、何より、ちゃんと答えもあってたからな」

そう言って、政宗は頭をぽんぽん、と撫でた。

「そうだよ。だから、これは正当な報酬!‥でも、食べ過ぎた」

お腹を抱えて苦しそうな顔をする深幸を見て、政宗は微笑んだ。