『この間は仕事があったから、ゆっくりできなかったけど、私、あなたと一度、ゆっくりお話ししてみたかったのよ。小太郎も、あなたとお話できて楽しかったみたいだし。どうかな?』

聞かれて深幸は、わかりました、と答えた。

「あの、いつがいいですか?」

聞くと玲子は嬉しそうにありがとうと答えた。

『こちらの都合で申し訳ないんだけど、もし深幸ちゃんさえよければ、来週の火曜日はどうかな?その日なら、午後から空いているから』

玲子に言われて、深幸はわかりました、と答えた。

「あの、それで…その、芽衣も行けそうだったら、一緒に連れて行ってもいいですか?」

玲子に聞くと、もちろん、と彼女は答えた。

『それじゃ来週の火曜日に』

「はい、それじゃ」

そう言って電話を切った。