「いただきます」

玲子が手を合わせて言う。小太郎も続いて手を合わせて言った。

「ねぇ、深幸ちゃんとは色々話した?」

興味津々といった顔で、聞いてくる玲子。だが、小太郎は答えに困った。

「話はしたんだが…その」

胡瓜の浅漬けをつまむ。
小太郎はふぅ、と息を吐いた。

「彼女が色々話しかけてくれたので、それに答えたりはした」

小太郎の回答に、玲子はうんうん、と頷いた。

「小太郎からは、何か聞いたりしなかったの?」

聞かれて、小太郎はふるふると首を横にふった。