「あ…もうこんな時間」

ふと、壁にかかっていた時計を見ると、すでに7時をまわっていた。人で賑わっていた店内も、まばらになっていた。

「ごめんなさい、こんな時間まで」

深幸が申し訳なさそうに謝ると、小太郎は小さく首を横にふった。

「それじゃ、出ますか?」

深幸が言うと、小太郎はあぁ、と答えて、立ち上がった。深幸も一緒に立ち上がり、喫茶店を出る。

外はかなり暗くなっていた。
携帯を確認してみるが、特に連絡はなにもないので、政宗はまだ帰っていないようだと、ほっと胸をなでおろした。