私が横からキッと睨むと、元ちゃんは悠陽が淹れたコーヒーを優雅に飲んで居た。

…この野郎…。

私は前に“男を黙らす方法”と、由香里に教えて貰った方法を実践する事に。

元ちゃんの耳にそっと唇を寄せ、囁くように、「元ちゃん…」と呼ぶ。

元ちゃんは「ブッ――!!」と、コーヒーを吹き出しそうになりながら、立ち上がり、私を見た。



「先生、興奮したん?(笑)」



悠陽が元ちゃんをからかう。



「お前、いきなりキショイ事すんなや!!;;」



元ちゃんは慌てながら、私に叫んでる。

…成果あり(笑)

私はニヤニヤとしながら元ちゃんを見上げる。

自分の中で、元ちゃんに対する気持ちが変わった瞬間だった。