由香里たちが帰った後、私は悠陽と何となくクッキーを作っていた。
プレーン・チョコ・ミックス・シナモン・紅茶の5種類。
私が捏ねたのを、悠陽は動物・星・ハートの型で抜いて行く。
大きめのオーブンが我が家には2台もある為、いっぺんに焼ける。
クッキーに合うコーヒーの豆の匂いを嗅ぐ悠陽。
私はクッキーを乗せるお皿やマグカップを準備する。
すると、ピンポーンと、呼び鈴が鳴った。
私は悠陽からコーヒー豆を受け取り、ミルサーで挽く。
コーヒーメーカーにセットしようとすれば、「愛陽」と、私の名を呼ぶ、大好きな声がした。

