「何で俺達が呼び出されなきゃいけねぇんだよ…」



舜はダラダラ歩きながらメンドクさそうに言う。



アンタら5人の誰が何かやらかしたんじゃないの?



「保健室に呼び出される理由って隼人が保健室でサボりすぎだからじゃないの〜?」



隼人が?クラス違うから知らなかったけど…まぁ、思った通りだけど…。



「ばっかやろ〜、ちゃんとした、睡眠を取ってるだけじね〜の」

「それをサボりって言うんだよ…わかんないけど、それくらいしか理由無くない?僕何にもした覚えないし?」

「全く、ケチなんだからよ〜青っちのやつ」



ケチって…あんた普段授業中どんだけ寝てるの?



心の中でツッコミながら歩いてたら誰かの背中に鼻をぶつけた。



急にぶつかった口から「ギャッ!!」って、なんとも色気の無い声が出た…。



『痛たたた…ちょっと急に止まらないでよ!!』



思わず鼻がもげるかと思ったよ…。



「あ…ワリィ」



遠くを見つめながら舜が謝ってくる。



犯人は貴様かー!!!!って言いたいとこだけど…何だか舜の様子がおかしい。



『…舜?どうかしたの?』



さっきからそこばっかり見つめてるけど?



「ん?何か…いや、何でもない」

『??』

「ほら!気にすんなって!たいした事じゃねぇから!ほら早く行かないと怒られんぞ!?」

『え?う、うん…』



…何だろ?ただ事じゃ無い気がする…。



だって、舜の目が鋭くて酷く冷めた目をしてたから…。