その時後ろから手が伸びてきて


-ギュッ


「俺のさ、大事な彼女泣かせないでくれる???」


 悠があたしを抱きしめていた。


 それを聞いた中村は


「なっ!!!コイツは中学の時、俺に告白してきたんだぜ???今だって俺のこと好きにきまってるじゃん。だから今だって俺に会いに来たんだろ??そうだよな???」


 といってあたしの方に触れる。


「やっ!!!触んないで!!!」


 あたしがそう言うと


-バシッ


 と手を払いのける音がした。


 しかし、あたしは払っていない。


 すると、残るは悠しかいない。


 ゆっくり後ろを向くと


「俺の愛に触ってんじゃねーよ!!!お前のためにこんなに可愛くなっただけでもありがたく思え!!このクズが!!!」


 と強く言うとそのままあたしの手を握り車へ戻っていった。